2025年最新:ハーバードやスタンフォードなど米名門大学への編入選考基準

2025年現在|アメリカ名門大学への編入(Transfer)最新情報

2025年現在、アメリカのハーバード大学、スタンフォード大学、MIT、イェール大学、プリンストン大学といった名門校への編入(transfer)の選考は、新型コロナ禍以降の入試方針の変化や選考基準の厳格化により一段と競争が激化しています。この記事では、2024~2025年における最新の編入選考基準について、受験生が知っておくべきポイントを整理します。GPA要件、必要書類、エッセイ、課外活動評価、英語試験スコア、合格率や受け入れ人数の動向、専攻(メジャー)ごとの違いなど、最新情報を見出しと箇条書きを用いてわかりやすく解説します。

編入選考基準の最新動向(2024~2025年)

標準テスト方針の変更: 2025年入試にかけて、多くの名門大学でSAT/ACTなど標準テスト必須の方針が復活しています。パンデミック期には一時テスト任意(Test-Optional)となった大学も、2025年度以降は再び提出を求める動きが見られます。例えばスタンフォード大学は2023-24年入試ではSAT/ACT任意でしたが、2025-26年入試から必須に戻す予定です。一方、プリンストン大学は2025年秋入学(2025-26入試)についても引き続きテストスコア提出を「任意」としています。大学ごとに方針が異なるため、志望校の最新ポリシーを必ず確認しましょう。

合格者数の増減: 定員の厳しい編入枠ですが、大学によって動きがあります。特にプリンストン大学は近年、編入合格者数を倍増させました。2018年に編入受け入れを再開して以来、2022年には前年度比で約2倍の編入生を受け入れ、合格率も2021年の約1.3%から2022年には2.9%へ上昇しています。この方針は今後数年間続くとされ、コミュニティカレッジ出身者や退役軍人など多様な背景の学生を積極的に受け入れる動きです。一方、ハーバードやイェールなど他の大学では長年一貫してごく少数(十数名程度)のみ受け入れを維持しており、大きな増減はありません。

選考重視点の変化: 近年のアメリカ大学入試環境の変化に伴い、編入選考でも学業成績以外の要素がますます重視されています。特に2023年の米国最高裁判決による人種考慮入試禁止後は、課外活動やエッセイで示される多様な経験、逆境克服経験、社会経済的背景などに注目が集まっています(従来以上に総合的評価(Holistic Review)が強調される傾向)と指摘されています。また、生成AIの普及によりエッセイのオリジナリティ確保も課題となっており、大学側はエッセイや推薦状、面接等を通じて応募者本人の人間性を見極めようとする姿勢を強めています(例:ビデオ録画面接の導入など新手法を採用する大学も登場)。このように最新の編入選考では、テストスコアやGPAに加え、多面的な要素を総合評価する流れが一層強まっていることを念頭に置きましょう。

名門大学の編入合格率と受け入れ人数

アメリカ名門大学への編入は新入生として合格するよりも狭き門と言われます。一般全米大学では編入合格率は平均61%と新入生合格率(66%)に比べ若干低い程度ですが、アイビーリーグやトップ校では桁違いに低くなります。学生の退学・転学が極めて少ないため空席がほとんどなく、僅かな空席もまず学内進路変更者で埋まることが多いためです。

2025年現在の主な大学の編入合格率(直近の秋入学実績):

ハーバード大学: 約0.8%(2023年秋:応募1,892人中15人合格)。毎年わずか12~17名程度の編入生しか受け入れておらず、全米で最も狭き門となっています。
イェール大学: 約1.2%(2023年秋:応募1,479人中18人合格)。近年は応募者1,500~2,000人に対し20人前後合格と推移し、合格率は安定して1%台前半です。うち半数程度はコミュニティ・カレッジ出身者が占めます。
MIT(マサチューセッツ工科大学): 約1.8%(2023年秋:応募1,223人中23人合格)。年によって1~3%程度で変動しますが、基本的に毎年20人前後の合格者しか出ません。特に春学期編入では応募30~50人中0~5人合格と、さらなる難関です。
スタンフォード大学: 約2.0%(2023年秋:応募3,285人中67人合格)。男女差はほぼ無く1~2%台で推移し、「100人受けて1~2人しか受からない」レベルです。
プリンストン大学: 約3.1%(2023年秋:応募1,588人中49人合格)。2018年に編入を再開して以来徐々に受け入れ枠を拡大し、直近では約50人合格(応募約1,600人)と他のアイビーよりは多めになっています。それでも合格率は3%前後であり、依然極めて難関です。
(参考)コーネル大学: 約9.3%(同:応募7,218人中670人合格)とアイビーでは突出して編入合格率が高い傾向があります。コーネルは州立大等からの編入パイプラインがあることも一因で、アイビー平均よりは受け入れ枠が広めです。もっとも9%程度でも一般大学と比べれば依然狭き門である点は変わりません。

上記のようにハーバードやイェールでは合格率1%前後、スタンフォードやMITでも2%未満と、いずれも超難関です。志望者は「100人に1人受かれば良い方」という厳しい競争を念頭に、現実的な出願校選択(安全校・ターゲット校の併願)も検討する必要があります。

GPAと学業成績の要件

大学在学中のGPA(成績平均値)は最重要評価項目の一つです。名門校の編入ではほぼオールAに近い成績が求められると考えてください。多くのアイビー・トップ校は公式な最低GPAを定めていませんが、合格者の実態はGPA3.9以上(4.0満点スケール)がほとんどです。ハーバード大学は編入合格者平均を公表していないものの「経験上3.9以上が望ましい」とされ、MITも「実質的にほぼ満点でないと競争力はない」と認めています。

最低GPA要件: 一部の大学では形式上の最低基準を設けています。例えばMITではGPA3.5以上ないと出願資格がありません(理系科目で主にA評価が求められる)。しかし実際には3.5では足切りを超えるだけで、合格者には3.9前後が並ぶのが現状です。一方ハーバードやスタンフォード、アイビー各校は最低GPAこそ公表していないものの、3.8~4.0が事実上必要とされています。GPAが多少低くとも、後述のように卓越した課外実績や明確な志望動機があればカバーし得ますが、まずは在籍大学でトップクラスの成績を収めることが前提となります。

成績表・単位互換: 出願時には在籍大学の成績証明書(Transcript)と高校の成績証明書の提出が必要です。編入審査では現在の大学での学業成績が最重視されますが、高校時代の成績も1年次編入などの場合には参考にされます。また、大学で履修したコースが編入先で単位認定されるかも重要です。多くの大学では2年間分(約60単位前後)までを上限に単位移行を認めています。編入後に卒業に必要な残り単位を満たすため、あまりに専門的すぎる科目や職業訓練的な科目は単位互換されないことがあります(例:ハーバードはビジネス・工業技術・看護など実務系科目の単位は認めない方針)。志望校の単位認定ポリシーを事前によく確認し、一般教養科目や専攻基礎科目で高成績を取ることが望まれます。

出願に必要な書類一覧

出願願書: Common Application(共通出願)もしくは大学指定のオンライン出願フォームを使用します。ハーバードなど多くの大学はCommon App for Transferに対応していますが、MITは独自のオンライン願書です。プリンストンもCommon App提出後にプリンストン独自の追加質問フォームの提出が必要です。

大学の成績証明書(Official College Transcript): 在籍中または過去に在籍した全ての大学の成績証明書を提出します。在籍大学の教務課(Registrar)に依頼し、直接編入志願先大学に送付してもらいます。編入審査ではこの成績証が重視されます。

高校の成績証明書(Official High School Transcript): 高校の最終成績証明書も原則提出が必要です。特に大学1年修了時点で編入出願する場合、高校成績も学業評価の参考とされます。

標準テストスコア(SAT/ACTなど): 多くのトップ校でSATまたはACTのスコア提出が必須です。ハーバードは「全員にSAT/ACTスコアを要求」しており、何らかの事情で受験できない場合はAP試験やIBスコア等で代替するよう求めています。イェールもACT/SAT/AP/IBのいずれか最低1つの提出を義務付けています。スタンフォードは先述の通り2025年から必須化、プリンストンは任意ですが提出を強く推奨します。MITはSAT/ACT必須で、加えてTOEFLなど英語試験(後述)も事実上必須です。スコアは出願時は自己申告で可ですが、合格後入学前に公式送付が必要になる場合が多いです。

推薦状(Letters of Recommendation): 大学教員2名からの推薦状提出が求められます。できれば専攻分野の教授や小規模授業で自分をよく知る教員に依頼しましょう。ハーバードでは休学期間が長い場合は職場上司からでも可など例外がありますが、基本は大学の授業担当教員から2通です。内容は学業能力・研究適性、人柄などについて具体的な評価を書いてもらう必要があります。

大学レポート・成績報告書(College Report / Dean’s Report): 在籍大学の学業成績および品行記録に関する公式報告書です。学務担当部署(学部のオフィスやRegistrar)に所定用紙への記入を依頼し、編入志願先へ直接送付してもらいます。在籍証明と懲戒歴の有無確認が目的です。イェールではMid-Term Report(中間成績報告書)も追加提出を求められ、現在履修中科目の途中評価を報告する必要があります(ハーバード等では任意提出扱い)。

エッセイ(志望理由書など): 詳細は後述しますが、編入志望動機や学習計画に関するエッセイを提出します。Common AppのPersonal Statement(個人陳述書)のほか、各大学ごとに独自の追加短文エッセイが課されます。

課外活動リスト: 出願フォーム上でこれまでの課外活動や受賞歴を記入する欄があります。新入生出願と同様ですが、大学以降の活動実績が重視される点が異なります。インターンや研究参加、学生団体でのリーダー経験などもあれば記載しましょう。

(大学によって)追加提出物: 志望分野によってはポートフォリオや筆記サンプル等が必要です。例えばプリンストン大学は全編入志願者に「成績評価済みの論文(Graded Written Paper)」提出を義務付けています。英語または歴史の授業で書いた論文が望ましく、人文・社会科学系の内容であることが推奨されています。またスタンフォードやプリンストンでは、美術・音楽など芸術分野志望者向けに作品ポートフォリオの任意提出制度があります。該当者は締切までに所定の形式で提出しましょう。

各大学とも出願締切日は毎年3月上旬~中旬(秋学期入学の場合)に設定されています。必要書類の準備には時間がかかるため、遅くとも締切の数ヶ月前から計画的に取り組むことが重要です。

エッセイ(志望理由書・補足質問への回答)

エッセイ(作文)は編入選考の鍵を握る要素です。大学側はエッセイを通じて「なぜ転校したいのか」「将来の目標と編入先で実現したい学問計画」「これまでの経験から何を学んだか」といった受験生の人となりと目的意識を評価します。編入エッセイでは、新入生出願以上に「明確な志望動機」と「移籍の必要性」が求められます。

Common App パーソナルステートメント: 編入用Common Applicationでは、転校理由と達成したい目標についてのパーソナルステートメントを提出します(650語以内)。ここでは現在の大学で得られていないもの(学問環境、専攻プログラム、研究機会など)と志望校で叶えたいことを具体的に述べます。単なる不満ではなく、前向きな向学心やキャリア目標に根差した動機をアピールすることが大切です。「なぜこの大学でなければならないのか」をキャンパスの特徴や教授陣、カリキュラムに触れつつ書きましょう。

大学ごとの補足エッセイ: 名門校は共通出願に加えて独自の質問(Supplemental Essays)に答える必要があります。たとえばハーバード大学は6問の短答式エッセイ(各200語)を課し、現在の大学進学理由、編入志望理由、他に検討している選択肢、ハーバードでの学習計画、卒業後の目標、自身がもたらす多様性などを質問します。プリンストン大学は課題エッセイと短答を合わせ10問以上という非常に多くの作文を要求し、文系志望と工学志望で質問を分ける(リベラルアーツで学びたい領域や工学に興味を持ったきっかけ等)など緻密に志望動機を問います。スタンフォード大学も寮のルームメイトへの手紙や人生の座右の銘などユニークな短問答を複数含むエッセイ課題があります。イェール大学は学問的関心、編入志望理由、社会への影響力発揮の経験、困難への対処経験、人から受けた支援についてなど多角的な質問を課しています。

エッセイの書き方ポイント: 自分の言葉で具体的なエピソードを語ることが重要です。編入理由を書く際は、現在の大学で努力した成果や得た学びも肯定的に触れつつ、それでもなお叶えたい具体的目標があり志望校ならそれが実現できる、という構成が望ましいでしょう。課外活動や人生経験から学んだことを絡め、「新天地で如何に貢献し成長したいか」を示すと説得力が増します。また、編入は「逃げ」ではなく「前進」であることを伝える姿勢が大切です。「その大学でなければならない理由」が弱いと合格は難しいため、大学ごとのリサーチも欠かさず行いましょう。

エッセイ審査の位置付け: 合格率1%台の狭き門では、エッセイでいかに他の志願者と差別化できるかが合否を分けると言っても過言ではありません。特にハーバードやプリンストンでは「明確な学問上の必要性」が編入を正当化するかが重視されます。加えて、エッセイを通じて成熟度や知的好奇心、人間的魅力を伝えることも評価につながります。ありきたりな動機ではなく、自身の経験に根差した独自のストーリーを作り上げてください。その際、誠実さと自己省察が感じられること、そして将来へのビジョンが具体的であることが重要です。

課外活動・人物面の評価

学業成績がいくら優秀でも、課外活動や人間性の面で魅力が乏しいと合格は難しいのがトップ校編入の現実です。ハーバードやスタンフォードをはじめトップ大学は、「学業以外にも貢献できる学生」を求めると明言しています。在籍大学でのクラブ・学生団体活動、ボランティア、インターンシップ、研究補助、起業やプロジェクトなど、どんな形でも良いので熱中して取り組んだ経験を示すことが大切です。評価のポイントと対策を見てみましょう。

質の高い取り組みを重視: 活動の数より質が重視されます。多くのことに手を広げて浅く関わるよりも、一つでも深く打ち込んだテーマがある方が評価は高いです。自分の興味関心に沿った活動で成果を出したりリーダーシップを発揮した例を強調しましょう。例えば、研究志向なら研究プロジェクトに参加し論文発表や学会発表を行った、起業志望ならビジネスプランコンテストで入賞した、社会貢献志向なら地域で課題解決のボランティアを立ち上げた等、具体的な成果や役割を示すことが大切です。

リーダーシップ・協調性: アイビーリーグ校は単に優等生よりもリーダーシップや影響力を発揮できる人物を好みます。学生政府の役員、クラブの部長、チームのキャプテンといった役職経験は典型的ですが、肩書きだけでなく何を成し遂げたかが重要です。小さなグループでも周囲に良い影響を与えた経験(例:勉強会を主催しクラス全体の成績向上に貢献、など)をアピールしましょう。また、他者と協働できる協調性やコミュニケーション力も評価されます。スタンフォードなどは「周囲と協力して学んだ経験」を問うエッセイも出しています。チームで何かを成し遂げた経験があれば積極的に書くと良いでしょう。

突出した実績があれば強み: 編入応募者の中には、大学レベルで非凡な実績を持つ人もいます。例えば学術論文を在学中に執筆(共著でも可)し学会誌に発表した、発明やプログラム開発で特許を取得した、起業してサービスを軌道に乗せた、オリンピックや国際大会に出場した等です。こうした実績があれば大きな強みになります(プリンストンの委員も「19歳にこれを求めるのは無茶と承知だが、それほど競争が激しい」と述べています)。もっとも大半の受験生にとっては難しいため、身近な範囲での成果(例えば「○○コンテスト優勝」「学内トップの成績で表彰」「社会課題解決のプロジェクトを成功させ地元紙に掲載」など)でも構いません。それぞれの規模で自分なりのインパクトを残した経験を見せましょう。

人柄・フィット感: 最後に見られるのは人間性です。各大学の文化にマッチし貢献できる人物かどうか、エッセイや推薦状、場合によってはインタビューで判断されます。謙虚さ、向上心、思慮深さ、好奇心、多様性への貢献などが評価軸です。イェール大学では「知的好奇心が旺盛であれば編入も可能」とのコメントがあるように、学問への熱意は共通して重視されます。またプリンストンは社会奉仕への関心も問うています。普段からの言動や活動が自分の人柄を映すものになるため、日頃から誠実に取り組み周囲に良い影響を与える学生生活を送ることが、ひいては編入のチャンスを引き寄せるでしょう。

英語力(TOEFL/IELTS)の要求

留学生や非英語圏出身者にとって英語力証明は重要な要素です。米名門大学は授業についていける高度な英語運用能力を前提としています。TOEFL iBTやIELTSのスコア提出については大学ごとに方針が異なりますが、目安となる基準や最新情報を押さえておきましょう。

TOEFL/IELTSスコアの目安: 一般的にTOEFL iBTで100点以上、IELTSで7.0以上のスコアがあれば、英語力要件は満たすと見なされることが多いです。例えばイェール大学はTOEFL100点以上またはIELTS7.0以上を推奨ラインとしています。MITもTOEFLは最低90点(推奨100点以上)、IELTSは最低7.0(推奨7.5)という基準を示しています。アイビーではないですがカリフォルニア工科大学など一部では各セクションごとに足切り点を定めている例もあります。

英語試験スコア提出の要否: 大学によって必須か任意か異なります。プリンストン大学やイェール大学は非英語圏出身者にはTOEFL/IELTSスコア提出を基本的に要求しています(プリンストンは母校の教授言語が英語なら免除可)。一方でハーバード大学やスタンフォード大学はTOEFL/IELTSを正式には“必須ではない”としています。スタンフォードの公式FAQでは「英語熟達度試験は求めないが、提出することも可能」と明言されており、英語力は他の出願書類から判断する方針です。ただし「流暢な英語運用能力は合格の前提」とも述べられており、実質的には高い英語力が必須です。ハーバードも同様にスコアは任意提出ですが、母語が英語でない場合は提出が望ましいでしょう。

免除条件や代替: 英語試験スコアを課す大学でも、多くは一定条件下での免除規定を設けています。例えば「英語を主言語とする学校で○年間以上学習した場合免除」「SATのEvidence-Based Reading & Writingが高得点なら免除」といったケースです。MITは「5年以上英語圏に居住していればスコア不要」という緩和条件があります。自分が免除対象かどうか各校の公式情報で確認しましょう。またDuolingo英語テストを受け付ける大学も増えています(90%以上のトップ校が利用可)。もっともプリンストンはDuolingo非対応など大学により対応が異なります。

留意点: TOEFL/IELTSは出願締切までに公式スコアが間に合うよう前倒しで受験しておく必要があります。リスニングやライティングなど一部セクションが低いと不安材料となるため、バランスよく高得点を狙いましょう。スコアが基準を多少下回る場合でも、SATの読解セクション高得点や英文学の優秀成績などで補強できれば考慮されることもあります。逆にスコアが高くてもエッセイで稚拙な英語を書くと不信感を持たれます。自力で書いた自然な英語で全ての提出書類を統一し、英語力も含めて実力を示しましょう。

専攻(メジャー)ごとの選考の違い・注意点

志望する専攻分野によって編入選考で求められるものや競争率に若干の違いが出る場合があります。特に理工系と文系/芸術系で傾向が異なることがあるため、主な違いと注意点をまとめます。

理工系志望(STEM分野): 工学・科学系の志望者は、大学1~2年次までに必要な基礎科目を履修しているかが重視されます。例えばMITでは編入志望者に対し、大学レベルの微積分・物理・生物・化学を少なくとも履修済みであることを強く求めています。これらはMITの1~2年次必修に相当するため、未履修だと編入後についていけないと判断されるからです。同様に他大学でも、コンピュータサイエンス志望なら高等数学やプログラミングの習熟、生物学志望なら有機化学や研究実験経験など、志望専攻に関連する下地ができているかが評価されます。工学系では専門課程への編入枠が限られることも多いので、可能な限り高成績で主要科目を履修しておきましょう。

文系・人文科学志望: 文系の場合、高度な読解力・作文力が鍵となります。プリンストン大学が全志望者に英文の学術論文(エッセイ)提出を課しているのはその表れです。編入後に要求される大量のリーディングや論述に耐えうるか、提出エッセイやgraded paperで厳しくチェックされます。歴史・哲学・社会学等を志望する場合、大学で書いた長文エッセイやリサーチペーパーで高評価を得ておくと有利です。また文系志望の場合でも数学など基礎科目は一定履修していることが望ましく、特に経済学志望なら微積分や統計の履修は必須級です。

アート・建築・音楽系志望: 芸術系の専攻(美術、デザイン、建築、音楽など)を希望する場合、作品ポートフォリオやオーディション動画など追加資料の提出機会があります。スタンフォード大学は編入でも芸術実績を評価するArts Portfolioを任意提出可能です。プリンストンもOptional Arts Supplementがあり、美術作品や音源を提出できます。志望分野の実技面で優れた才能を示せれば、選考においてプラスに働くでしょう。ただし学力審査も厳格なのは変わらないため、芸術系科目で優を取るだけでなくリベラルアーツの基礎科目もしっかり履修していることが重要です。

専攻ごとの競争率の違い: 大学によっては専攻分野ごとに編入枠数が異なる場合があります。例えば工学部系は定員が厳しく競争が激しい傾向が知られています(内部進学者で埋まりやすいため)。一方、大学によっては特定分野(例えば看護学や農学など)で編入枠が比較的多いケースもあります。ハーバードやプリンストンのようなリベラルアーツ色の強い大学は専攻定員に関わらず一括選考する傾向ですが、スタンフォードやMITでは専攻のプログラム容量も考慮されることがあります。志望専攻が人気分野の場合、より高い成績・実績が要求されると心得ましょう。ただし基本的には全専攻で求められる水準は極めて高いため、「この専攻なら合格しやすい」という甘い見通しは禁物です。

志望専攻に関するエッセイ: 前述の通りプリンストンでは文系向けと理系向けで別の設問があり、MITやスタンフォードでも「なぜその分野を志すのか」を詳しく書かせる設問があります。自分の専攻選択に至るまでのストーリー(高校時代からの興味関心の発展、大学での関連活動、将来の目標)をまとめ、その大学でその専攻だからこそ得られるものを述べることが重要です。志望専攻に関連する教授や研究施設、カリキュラムについて調べて言及すれば、専攻への熱意と適合性を示せます。

まとめ:2025年に向けた編入準備のポイント

2025年現在、米国名門大学への編入は歴史的にも類を見ない難易度となっています。しかし、綿密な準備と戦略次第でチャンスを掴むことも可能です。最後に、編入合格を目指す受験生への重要ポイントをまとめます。

学業面の充実: GPAを可能な限り上げ、志望専攻に必要な基礎科目をしっかり履修してください。編入先のシラバスを研究し、足りない科目は出願前に履修 or 自習で補いましょう。成績は高いに越したことはありませんが、多少の弱点科目は他の強みで補完可能です。例えば理系科目のBがあっても研究実績で補える場合があります。ただし最低基準(MITなら3.5など)を下回る場合は合格は厳しいでしょう。

出願書類の準備徹底: 推薦状依頼は早めに行い、教授には具体的に自分の長所を書いてもらえるようお願いしましょう。出願締切までにテストスコアや成績証明を全て揃えるスケジュールを逆算します。特に海外大学への依頼書類は時間がかかるため注意が必要です。

エッセイと志望動機作り: 自己分析を深め、「なぜ編入したいのか」「この大学で何を成し遂げたいのか」に対する自分なりの答えを見つけましょう。編入は単なる逃避ではなく将来の目標実現の手段であることを示すべきです。何度も推敲し、信頼できる第三者の添削も受けつつ、自分の言葉で語るオリジナルな物語を完成させてください。

課外活動と人間性: 勉強以外の面でも自分なりのリーダーシップや情熱を発揮できる場を見つけましょう。在籍大学での機会が限られる場合、インターンやボランティア、オンラインプロジェクトでも構いません。小さくても主体的に取り組んだ成果を積み重ね、それをアピール材料にします。また常に誠実で向学心あふれる態度を保ち、推薦状や面接で人柄の良さが伝わるよう心がけましょう。

最新情報のチェック: 編入プロセスや要件は毎年更新される可能性があります。志望校の公式Admissionsサイトや最新のカタログを頻繁に確認し、変更点(テスト方針の変更や追加課題の有無など)を把握してください。2025年入試では各校とも選考基準がより明文化・厳格化される傾向にあるため、情報戦でも遅れを取らないことが肝要です。

以上の準備を綿密に行えば、たとえ0.5%や1%の合格率であっても挑戦する価値は十分にあります。「自分が編入して何を実現したいか」が明確で情熱が本物であれば、数字上の厳しさに圧倒される必要はありません。周到な準備と熱意をもって編入プロセスに臨み、憧れの名門大学への道を切り拓いてください。健闘を祈ります!

無料カウンセリングで最短ルートを設計しましょう

編入戦略・志望校選定・エッセイ方針まで、専門カウンセラーが個別にアドバイスします。

無料カウンセリングはこちら

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


関連記事

UCバークレー編入ガイド|カリフォルニアのコミカレからUCBへ【文系/理系の難易度・GPA目安・ボスキャリ】

アメリカ大学編入におけるSAT/ACTスコアの重要性:名門校・州立・私立・LAC別の考察

UCLA編入|カリフォルニアCCからの理系/文系の難易度・GPA目安とキャリア戦略

PAGE TOP