「Why this Major」エッセイ完全ガイド

編入生のための「Why this Major」エッセイ完全ガイド|Computer Science編

米国大学編入では、多くの志望校がWhy this Major(なぜこの専攻か)エッセイを要求します。特にCS専攻のような競争が激しい専攻では、このエッセイが合否と奨学金・上位コース配属にまで影響します。本記事では、コンピュータサイエンスを例に、NG例から書き方ステップ、英語サンプルまでまとめて解説します。

編入 × Why this Major Computer Science エッセイ戦略 日本の大学・コミカレ生向け 英語サンプル付き
最終更新: 対象:日本の大学生・コミカレ生の編入志望者

エッセイの「役割」

学力+動機の深さ を測るパート
GPAとスコアの「数字」だけでは見えない、思考プロセスと専攻への本気度を示す場。

CS専攻の事情

人気+選抜強化 が常態化
CSは志願者が多く、Why Majorに「薄い動機」しか書けないと簡単に落ちます。

差がつくポイント

具体エピソード × リサーチ
「いつ・何をして・どう感じたか」と「その大学だから学びたい理由」が揃うと強い。
注: このエッセイは「専攻の志望理由」だけでなく、編入理由・単位計画・キャリア戦略とロジックが揃っているかも見られます。バラバラなストーリーになっていないか確認してください。
1. 「Why this Major」エッセイとは?編入でなぜ重要なのか

Why this Majorエッセイは、「なぜその専攻を選び、なぜその大学で学びたいのか」を問う補足エッセイです。典型的な出題は次のようなものです。

  • Why are you drawn to the area of study you indicated?
  • As of this moment, what academic areas seem to fit your interests or goals most comfortably? Why?

編入志望者にとって、このエッセイは特に重要です。理由はシンプルで、あなたにはすでに大学での学びの履歴があり、

  • なぜ今の専攻・大学から「変わる必要」があるのか
  • 転校先の専攻で、どんな学びをどう発展させたいのか
  • その学びが将来のキャリアや人生設計とどう繋がるのか

を一貫したストーリーとして説明する義務があるからです。ここが弱いと、

  • なんとなくCS人気だから選んだ人
  • 今の環境への不満だけで動いている人

に見え、GPAやスコアがあっても評価は伸びません。

逆に言えば、Why Majorをきちんと作り込める人は、

  • 専攻選択のロジックがクリア
  • 編入後の履修計画が現実的
  • CSを使ったキャリアの仮説が立っている

と判断されやすく、同じ成績帯でも合格と奨学金で差がつくパートになります。

2. 日本人編入志望者がやりがちな失敗6選
  1. ① 抽象論だけで終わる
    「昔からパソコンが好きでした」「技術で社会に貢献したいです」で終わるパターン。
    → 対策: いつ・どんな場面で・何を作り・何が変わったのかまで具体的に書く。
  2. ② 大学サイトをほぼ見ずに書く
    どの大学にも当てはまる内容しかなく、学部側に「うちじゃなくても良くない?」と思われるケース。
    → 対策: コース名・研究分野・ラボ・プロジェクト・学内インターンなど、固有名詞レベルで書く。
  3. ③ 専門用語を並べて「通っぽさ」で押し切る
    AI, blockchain, Web3, distributed systems… 文章は難しいが、中身が伴っていないパターン。
    → 対策: 自分が実際に触れている技術だけを書く。平易な英語で説明できない概念は出さない。
  4. ④ 実績の羅列になっている
    コンテスト・GPA・資格を延々と並べ、「だからCSに向いている」と主張するだけのケース。
    → 対策: 実績は「それを通じて何を学び、なぜCS志望が強まったのか」の文脈で出す。
  5. ⑤ ストーリーの時間軸がバラバラ
    高校→将来→今の大学→中学…と行ったり来たりして読みづらいエッセイ。
    → 対策: 基本は「過去 → 現在 → 未来」の順番で一筆書きにする。
  6. ⑥ ネガティブ理由をそのまま書く
    「今の大学の授業が退屈」「国の制度に不満」など、愚痴に聞こえてしまう表現。
    → 対策: 不満は「ギャップ」として整理し、「だからこそ◯◯大学で△△を学びたい」とポジティブに反転する。
3. 書き方ステップ|CS編入版「過去→現在→未来」の組み立て方

ここからは、コンピュータサイエンス専攻を例にした5ステップの組み立て方です。文字数250〜300 words程度を想定しています。

  1. Step 1:原体験の「ミニ映画」を1つ決める
    きっかけになった出来事を、1シーンの短い映画として思い出します。
    例:
    ・サークルのイベントで、Excel地獄を見かねて自作Webフォームを作った
    ・家業の在庫管理をExcelから簡易アプリに置き換えた
    ・オンラインゲームのBot対策記事を読み、コードに興味を持った
    → 冒頭1パラグラフで、このシーンを描写すると一気に読みやすくなります。
  2. Step 2:興味を深めた「学び」と「手を動かした経験」を並べる
    きっかけのあと、大学・コミカレ・独学で何をしてきたかを2〜3個に絞って書きます。
    ・現所属大学のプログラミング入門・データ構造の授業
    ・AtCoder / LeetCode / Kaggle などのチャレンジ
    ・個人アプリ開発、研究補助、TA、インターンなど
    → 「ただ好き」ではなく「継続して投資してきた時間」があることを示すパートです。
  3. Step 3:CSで解きたいテーマと将来像を言語化する
    「CSなら何でもいい」では弱いので、暫定でも構いませんから方向性を決めます。
    例:
    ・教育テック(EdTech)で学習のハードルを下げたい
    ・医療データ分析で診断の精度向上に貢献したい
    ・HCIで「使いやすいUI/UX」の研究・実装に関わりたい
  4. Step 4:志望大学のプログラムと接続する
    次に、その大学だからこそ実現できる学びに落とし込みます。
    ・◯◯ University の “Human-Computer Interaction” や “Software Engineering Project” などのコース名
    ・学内ラボ・研究プロジェクト・学内インターン制度
    ・CS以外の学部(Education / Business / Design)とのコラボ機会
    → 「どの大学でも学べそう」な表現を避け、固有名詞で説得力を出します。
  5. Step 5:1〜4を「過去→現在→未来」でつなぎ、推敲する
    構成イメージ:
    ・パラグラフ1:原体験(ミニ映画)
    ・パラグラフ2:現在の学びとプロジェクト
    ・パラグラフ3:将来の方向性+志望大学のリソース
    ・パラグラフ4(任意):その大学で自分がどう貢献するか/まとめ
    → 書いたあと、「このエッセイを読めば、専攻・編入理由・キャリアの筋が通って見えるか?」で自己チェック。
4. 英語サンプルエッセイ(Computer Science編入志望)+解説

サンプルエッセイ(約300 words)

In my first year of college, I volunteered to coordinate a campus club fair and quickly discovered how disorganized our sign-up process was. Dozens of students were crowding around paper sheets, some writing illegible emails, others giving up and walking away. That night, I stayed up teaching myself basic HTML, CSS, and JavaScript and built a simple website that automated the registration process. The code was messy, but when I watched my classmates easily sign up and receive instant confirmations, I felt a thrill I had never experienced in any other subject. That was the moment I realized how computer science could translate directly into better experiences for real people.

Since then, I have looked for every opportunity to deepen my knowledge. At my current college, I have taken introductory programming and data structures, and I used my statistics course as an excuse to learn Python for data analysis. On weekends, I work through online coding challenges and recently joined a small team to develop a task-sharing app for international students. My role is to design and implement the backend, which has taught me the importance of writing readable code and documenting my decisions for others. These experiences confirmed that I want to move beyond introductory material and tackle more advanced topics such as algorithms, software engineering, and human-computer interaction.

Transferring into the Computer Science program at your university will allow me to do exactly that. Courses like “Software Engineering Project” and “Human-Computer Interaction” align directly with my goal of building user-centered applications for education and student life. I am particularly excited about the interdisciplinary project lab, where CS majors collaborate with students from design and education to solve real problems on campus. I hope to bring my experience building practical tools in resource-limited settings and contribute to teams that care not only about how code runs, but how it feels to the people who use it.

ポイント解説

  1. 冒頭は「ミニ映画」で始める
    混雑したクラブフェア→徹夜でWebツール開発→翌日の変化、という一連の流れで、「CSが人の行動を変えた瞬間」が具体的に描かれています。ここで読み手の興味を掴めている。
  2. 現在の学びとプロジェクトに一貫性がある
    授業(Intro / Data Structures / Stats)と課外(Coding Challenge / Task-sharing App)が、すべて「実用的なプロダクトを作る」という軸でつながっています。単なる「勉強しています」ではなく、何のために学んでいるのかが明確です。
  3. 志望大学のリソースと将来像が直結している
    具体的なコース名や「interdisciplinary project lab」が挙がっており、「この大学でこそ必要な知識と環境が得られる」というロジックになっています。単にランキングや立地に触れるのではなく、学びの中身で惹かれていることが伝わります。
  4. トーンが誠実で、誇張がない
    「世界を変える」といった大風呂敷ではなく、「education and student life を良くするツールを作りたい」というスケール感。CS志望としてリアルで説得力のある目標設定です。
5. 日本の大学・コミカレ生向け「プラスα」アドバイス
  • ◆ 専攻変更のロジックは特に重要
    日本の大学で文系→CSなど大きく専攻を変える場合、「なぜ変えるのか」「どんな経験からそう考えたのか」を丁寧に書かないと、単なる流行り乗りに見えます。
    → 授業・独学・プログラミングスクール・個人開発など、専攻変更前後をつなぐ橋渡しエピソードを必ず入れる。
  • ◆ 現在の専攻や経験も活かしてしまう
    たとえば心理学×CSならUXリサーチ、経済×CSならデータ分析やFinTechなど、既存のバックグラウンドはむしろ差別化要素です。
    → 「元の専攻は無駄でした」ではなく、「◯◯の視点を持ったCS人材になりたい」と書くと強い。
  • ◆ ネガティブな動機は必ずポジティブに裏返す
    「今の大学ではCSがほぼ学べない」は事実でも、それをそのまま書くと愚痴になります。
    → 「現大学で◯◯までは学べたが、上位分野(△△)に進むには、貴学の□□が必要」という形に変換。
  • ◆ レベル差・ギャップを正直に把握する
    編入先のCSは、自分が想定しているより数学・理論寄りの場合も多いです。Discrete Math / Linear Algebra / Probabilityあたりの準備状況も、エッセイの中で少し触れておくと、「ちゃんと覚悟している」印象になります。
6. ミニFAQ:CS専攻 × Why Majorエッセイ

Q1. 他の専攻と迷っている場合、ひとつに絞って書くべき?
A. 出願上は現時点のベスト仮説を一旦決めて書いた方が、エッセイとしては強くなります。どうしても2つなら「CS × ◯◯」という形で一貫した軸を作るのが無難です。

Q2. 研究より実務寄り(開発職)志望でも大丈夫?
A. 問題ありません。むしろ「現場でどう使いたいか」が明確な方が、ストーリーは組みやすいです。ただし学部レベルでは理論科目も避けて通れないので、その点も理解していることは示しましょう。

Q3. プロレベルのプロジェクトがなくても書ける?
A. はい。小さなツールでも「自分や周囲の行動が変わった経験」が1つあれば十分です。規模よりも、問題設定→試行錯誤→結果→学びが書けているかが重要です。

Q4. 英語が不安で、難しいことを書ける気がしません。
A. むしろ平易な英語で具体的に書く方が評価されます。採点するのはネイティブですし、「シンプルで分かりやすい英語」はそれだけでプラスに働きます。

CS編入 × Why Major を一緒に組み立てたい方へ

専攻選択のロジック整理から、大学別のリサーチ、英語エッセイの構成・添削まで。あなたのバックグラウンドを踏まえた「勝てるストーリー」を一緒に設計します。

無料カウンセリングはこちら

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


関連記事

編入志望者向け「Why this College?」エッセイ完全攻略

アメリカ名門大学への編入志望動機エッセイ:合否を左右するポイントと成功の秘訣

PAGE TOP